小ネタ

2010年03月26日 13:11

うちの時系列完全無視で、ただバカップルでヒール兄妹を書きたかっただけっていう。
細かい点が気になる方や、デリケートな方はスルーしてやって下さい。
内容はくっだらないです(汗
書き捨て御免(逃走













彼女の髪が長い。
しかも派手なカラーリング。
それに口ピアス。
一体なんだこれは。
いつもの彼女の好みとはまるで違う服装。

あぁこれは"雪花"だ。

惜しげもなく晒されたその脚線美に見とれながら彼女に近づく。
なんて呼べばいい?
キョーコ?それともセツ?

少し開き気味の胸元に目が吸い込まれる。
どんな格好をしていてもキョーコはキョーコ。
そんな服装もたまにはいい刺激になるね。
そう思いながら、抱きしめるために彼女に手を伸ばそうとした時──

「う」

彼女の白くて長い綺麗な足が俺の下腹部に見事に入る。
その痛みに驚いて、一瞬顔を顰めたが、懲りずにもう一度彼女に近づこうとした。

「仕事いくよ仕事!ベタベタすんな、バカ兄貴!」

そんな俺を今まで向けられた事のない刺々しい口調で彼女が罵倒する。

「キョ、キョーコ?」
「誰だ、キョーコって。あたしはセツだよ!ボケてんのか!」
「いや、あの」
「ホラ!早くしないと遅刻するよ!さっさと歩いて!」

彼女は乱暴に俺の服を引っ張り、歩かせようとする。
役柄……とはいえすごい徹底ぶりだ。
しかし、もういいんじゃないか?
腹も痛いし、そろそろ終わりにしようよ……

「キョーコ…」

後ろから強引に抱きしめると、彼女はすごい勢いで暴れだした。

「ちょ!ベタベタすんなって言っただろ!」
「もういいから…そろそろやめようよ」
「は?なにが」
「"セツ"は終わりにしよう?普通のキョーコに戻って」
「なんだ普通のキョーコって?本当にボケたのか?バカ兄貴!」
「いや、だから……」

なかなか強情だな。
業を煮やした俺は強引に彼女を引き寄せて抱き上げ、その唇を奪おうとした。
しかし、彼女は手で俺の顎を押さえ、猛烈に反抗する。

「何考えてんだ!離せ、バカ兄貴!妹にそんな事する奴があるかっ!」
「いや、だから、もう兄妹設定はいいよ……」
「は?設定?なんの話?」
「え……」
「腹立たしい程に血が繋がってるってのに何言ってんだ!いい加減にしろ!」

そう言って今度は鳩尾に強烈な膝蹴り。

その痛みよりも……本当の兄妹という事実に俺の頭は真っ白になって……

彼女の姿が霞んで見えなくなった───




「……というところで目が覚めたんだ……」
「はぁ…」

早朝からベッドの中で蓮に雁字搦めに巻き付かれ、キョーコは身動きひとつできずにいた。

「あれは…社長に遊ばれただけですよ…?もう、変な夢見ないで下さい」
「しかもなんだか腹も痛いし……」
「そ、それに関しては申し訳ありません……私、どこかの草原を走り回る夢を見ていまして……」
「そう……キョーコらしいね……」
「け、蹴ってしまったかもしれません……本当にごめんなさい……」
「いや、別に……それはいいから」
「あ、あの……」
「ん……?」
「そろそろ起きたいなぁと思うのですが」
「…………」
「つ、敦賀さん……」
「……キョーコがまるで別人の様で怖かった……」
「そ、そんなの敦賀さんの方こそ、そうだったじゃないですか!」
「すぐに教えたじゃないか」
「そ、それはそうですけど……そもそも私は敦賀さんに対して別人を装うような事はしていませんよ?」
「でも……さっきは……」
「ゆ、夢の中までは対処できませんっ」
「…………」
「あ、あのー…、そろそろ起きて、お、お弁当作りたいなーと……」
「…………」
「敦賀さーん…」

結局、その日の弁当作りは中止となった。
しばらくの間、一緒に眠る時の蓮の巻き付きっぷりが激しくなり、キョーコは変な夢を頻繁に見るようになった。





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)