いたずら─深夜version

2010年10月23日 11:47

久しぶりの更新でございます。
まぁ……いつもと変わり映えしないノリではありますが(汗
単発短編の癖に、びみょーにお仕事の後での続きっぽい感じが入っています、すんませんです。



ヒールの音を響かせながら、キョーコはマンションのエントランスを歩く。
さほど遅い時間でもなかったが、人影はない。
エレベーターは一階に来ていて、待つことなくその扉は開いた。
静かに乗り込んで、扉を閉める。
最上階へ向かって順調に点滅していく階数表示を見つめながら、キョーコはつい数時間前に奏江と交わした会話を思い出していた。



「遠慮する必要なんて皆無でしょ? 寧ろ、朝でも夜でもあんたが行きたい時は行ってあげればいいのよ」
「えー……でも……」
「そうやってあんたが遠慮してたら……また長い間会えなくてこの間みたいな事になるわよ」
「う」
「変に気を使うからおかしな事になるのよ」
「いや、あの、あれはね、私の日頃の運の悪さが」
「あんたの運の悪さでLMEの看板俳優が倒れちゃうわよ、そのうち」
「たっ、倒さないでっ……それはちょっと大げさじゃ」
「大げさでも……ないのよ?」
「へっ?」

少し意味深に聞こえた奏江の言葉の意図を探ろうと、キョーコは奏江をじっと見つめたが、奏江はキョーコと目はあわせず、コホンと軽く咳払いをして言葉を続けた。

「とにかく……さすがに敦賀さんでも深夜にだるまやに押し掛けるとかはなかなかできないと思うのよ」
「お、おしかけ?」
「だから、あんたの方から行くしかないじゃない」
「それはっ……勿論そうなんだけど……忙しい中であんまりお邪魔するとやっぱり気を使わせてしま」
「だからその遠慮が要らないって言ってるの。向こうはね、幾らでも気使いたいのよ。使わせてあげなさいよ」
「う、うーん……」

妙に強い奏江の主張を聞いて、キョーコは頭の中で何かぐるぐると考え込んでしまった。
奏江はキョーコの頭の中でこんがらがってしまった思考の糸をピシリと引っ張り、解きほぐすかのように再び語気を荒くして言い放つ。

「いいから! あんたの都合のいい時に! あんたが会いたい時に! 行けばいいの! 恋人なんだからそういうものでしょ!」
「あ、あの、モー子さん」
「わかった? ウダウダ悩んでる暇があったら顔見せてあげなさい!」
「う、うん……わかった」



(モー子さん……どうしてあんなに妙に勢いがあったのかしら……)

最上階に到着したエレベータから降り、このフロア唯一の玄関扉の前に立ちながらキョーコは親友のさっきの様子を少し不思議に思っていた。
それでもその強い言葉に支えながら、扉を開ける。
何も言わずに蓮の部屋に来たのは初めてではなかった。
でも、蓮の帰りがとても遅いとわかっている夜に黙って来た事は殆どなく、キョーコは少しドキドキしていた。


「さてと……」

リビングで部屋着に着替え、キョーコはキッチンへと向かった。
シンクには、コーヒーカップがひとつ、置かれている。

(また……朝はコーヒーだけだったのかしら……)

覗いた冷凍庫に詰め込んである色々な食材は前にキョーコが見た時から減っている様子がなかった。

基本が大雑把な蓮の食事。
口うるさく何度も食べるように言っても、なかなか改善される様子はなかった。
仕事の現場が同じ時はさり気なく食べるよう促す事が出来るが、それ以外はまさに無法地帯と言ってもいい状態だ。
社も盛んに気にはしているようだったが、本人にその気がないとなかなか解決は難しいし、忙しさが対応を後手に回らせている。
無理をすればまた毎日の弁当配達を再開する事も不可能ではないとキョーコは思っていたが、それは蓮にも社にも止められていた。

(もうっ、明日は朝ご飯もばっちり、お弁当もみっちり作って持たせちゃうんだから……)

中身に変化のない冷凍庫の扉を閉め、キョーコは明日の蓮の食事に力を入れる事を決める。
そのメニューを色々と考えながら、買い込んで来た食材を使って、今日の夕飯を自分の分だけ作リ始めた。


『今日も帰るのは……日が変わってから……何時になるかなぁ』
『ちゃんと……ご飯食べてくださいね』
『うん、分かってる』


蓮のマンションに着く前に、電話で交わした会話を思い出す。
こと食事に関しては蓮の言葉は信用ならなかった。
分かってる、なんてきっと適当に言ったんだわ、などと考えながらキョーコは黙々と作業進める。
使う食材はいつもの半分。

(そういえば、ここで一人分って作った事なかったわよね……)

勝手にやって来て、自分の分だけ夕飯を作る自分に妙な違和感を感じた。

(なかなか食べてくれない人の部屋で勝手にご飯作って自分だけ食べるなんてなんか変……)

朝食や弁当の材料の事も考え、まとめて買い物したためこんな形になっていたが、夕飯は済ませてくるべきだったとキョーコは少し後悔した。



「いただきます」

リビングでひとり、きちんと挨拶をして食事を始める。
音がないのも寂しいのでつけたTVをぼんやりと見つめながら、箸をすすめた。
時間も、量も、いつもの半分。
短い時間で食事を済ませると、すぐに後片付けに入る。
自分の使った食器と蓮が使ったのだろうカップを片付け、明日のお弁当に使う食材をチェックしてからキョーコはキッチンを後にした。

シャワーを浴び、明日の準備を済ませた頃、日付が変わる。
もうちょっとだけ待ってみようかな、そう思いながらキョーコは興味のないTVに目を向けた。
しかし、すぐに睡魔に襲われ、かくりと頭が下がった。
慌てて、頭を振り眠気を振り払ったが、こんな場所で眠ってしまってはいけないと考え、キョーコはTVを消し、リビングの灯りも消した。

忍び込むように寝室に入る。
朝食と弁当の準備時間を考えながら、携帯のアラームを設定しベッドに潜り込んだ。
一人では大きすぎる蓮のベッド。
それでもここで眠れば、朝には蓮に逢える。

(びっくり……するかしら?)

いざ、ベッドに入ってみるとなんだかどきどきして眠れない。
しばらくベッドでゴロゴロと寝返りをうち続けた後、キョーコは突然起き上がりベッドを脱け出した。
玄関まで小走りで移動し、自分の靴を靴棚に仕舞い込む。
そして、リビングに置いてあった自分の荷物を寝室の奥に移動させた。

(ふふ……お約束?)

ほんの少し、いたずらテイストの演出を施し満足すると、キョーコはベッドに戻り目を閉じた。





ベッドが少し揺れた気がした。
微かに感じる人の気配と、その身体の温度。

(帰って……来た……?)

お帰りなさいと言い、顔を見たかったが、眠りの淵から脱け出す事ができずキョーコは目を開く事ができない。
頬に指の感触。
いつもの大きな手が、優しく髪を掻き揚げた。
自分の顔が自然と緩んでいくのがわかり、キョーコは少し恥ずかしくなったが暗闇と静寂に紛らわせ、そのままの笑顔で再び眠りに落ちていく。
すぐ傍にあった胸に顔を寄せて──


自分の身体をゆっくりと移動する掌の感触を感じ、キョーコは再び意識を取り戻した。
肩からすうっと腕を伝い、指先まで降りていく。
絡んだ指先が愛しくて思わずきゅっと力を入れる。
それに答えるかのように深く指を絡められ、強く握られた。

敦賀さん

その名を呼ぼうとしたが、どうしても声が出ない。
心の中でだけ、何度も呼びかけ、また強い睡魔に襲われる。
耳元で何か囁く蓮の声がした。
内容は聞き取れなかったが、その甘い声音と握り締めた手の温かさがとても心地よく、キョーコはまた夢の中に落ちていった。


再びキョーコが眠りから覚めたのは、自分の身体の温度のせいだった。
いつの間にか、身体中のあちこちがじっとりと熱を帯びている。
脇から腰へと滑るように移動する、同じ様に熱い掌の感触。
それは脚にまで達すると、そのままその脚がゆっくりと持ち上げられていった。

「んっ……」

少し驚いてキョーコは声をあげた。
持ち上げられた脚を下ろそうと思っても、強く固定されていてぴくりとも動かなかった。
混乱している間に、熱い快感が重く響くように下半身から走った。

「あっ……」

ようやくキョーコが大きく開いた目には暗闇しか映らない。
何が起きているのかわからず身を起こそうと思ったが、夢から醒めたばかりの身体はうまく動かなかった。
その間に、熱を帯びた何かがキョーコの中へと下から入り込む。
ぬるりとした柔らかい感触。
中心をなぞってゆっくりと奥に進む。
思わず身体を捩った。

「やっ……つ、敦賀さ」

どこかにいるはずの蓮の名を呼ぶ。
静かに何か囁く蓮の声が少し遠くに聞こえた。
しかし、キョーコはまたその言葉を聞き取れない。
夢と現実の狭間。
朦朧とした意識の中でも、痺れるような快感がじわじわと身体中に広がっていく。

「あっ……あっ……」

どこかでこれは夢だと、キョーコは思ったが、それを否定する蓮の言葉が今度ははっきりと耳に響いた。

「そのまま……眠っていていいよ……」

闇の中から浮かび上がるようにキョーコの視界に入ってきた蓮の顔。
その瞳はいつものように優しいのにどこか妖しくて。
いつの間にか大きく開かれたキョーコの両脚の間にいた蓮は、優しく微笑むとキョーコに軽く圧し掛かってきた。
そして、それと同時に今度は熱くて固い別のものがキョーコの中にゆっくりと侵入し始めた。

「やっ、やっ……敦賀さんっ」
「いいから……そのまま……眠っていていい……」
「そっ……そんなこ……と……」

できるわけない

キョーコが発しようとした言葉は蓮の唇に奪い去られた。

眠るどころか、身体中の細胞が目を覚まし、騒ぎ出す。
キョーコにとっては突然の行為に思えたが、既になんの抵抗もなく、蓮の全てを飲み込んでいく自分の身体にキョーコは戸惑う。
だが、今の状態を頭で理解する前に身体はいつものように従順に反応していった。
いつの間にか着ていたはずのものは全てキョーコの身体から消えている。
触れ合った肌の感触だけで所構わず敏感に感じてしまう。
身体の奥から溢れ、流れ出す、その証。
そんな自分にほんの少しの羞恥も沸いたが、それはすぐに闇の中に溶けて消えていった。

「あっ……あぁっ……」

半分夢の世界にいたキョーコの理性はいつもよりも脆かった。

いつもの夜にはなかなか発せない、淫らな言葉が次々と簡単に自分の口から飛び出してくる。
それらは全て蓮に拾われ、その声で繰り返された。
その度に乱れた自分を再認識させられ、消えたはずの羞恥が蘇り、キョーコの体温を上げていく。
思わず口を塞ごうとした両手は、どちらもあっさりと蓮の手で封じ込まれた。
為す術なく蓮の望むままの姿へと堕ちて行くキョーコは最後の抵抗とばかり、自分の中にある蓮をきつく締め付けた。

「…………っ」

静かで穏やかだった蓮の呼吸がキョーコの耳元で少し乱れた。
熱い吐息が小刻みに首筋にかかる。
それが、もう既に限界が近かったキョーコをも最後まで追い込んだ。

「あ……いやっ……も、もう」

ゆっくりとキョーコの中を掻き回していた蓮の動きが急激に早く、荒くなった。
静かな深夜の寝室に響き渡るのはお互いを結びつける時にだけ聞こえる蕩けるような水音。
望んでいた最も深い場所を何度も強く押し突かれ、キョーコはか細い悲鳴のような嬌声をあげる。
そしてあっという間に最後の瞬間を迎えてしまった。

「は……あっ……あっ……」

全身に満ちる熱と首筋をつたい流れる汗。
身が震えるような快感が足の指先にまで広がった。
まだ自分の中を出入りする蓮の動きに悉く反応して上がるキョーコの声は、蓮の少し乱暴で激しい口付けが掠め取っていく。
そのまま痛いほどに強く抱きしめられ、蓮のされるがままに揺り動かされる状態の自分に、まだ身体の中で持続していた快感が増幅していく。
蓮が自分の名を呼んだ気がした。
キョーコも蓮の名を呼ぶが、それが声になったかどうかよくわからなかった。
そして、そのまま、蓮によってもたらされた淫靡な夢の中へと落ちていった。





けたたましい電子音でキョーコは目を覚ました。
慌てて飛び起き、ベッドサイドテーブルに置いていた自分の携帯を手に取る。
しかし、音の元はそれではなく、その横においてあった目覚まし時計だった。

「あ、あれっ?」

まだ半分寝ぼけていたキョーコはおぼつかない手付きで時計に手を延ばし、音を止め、ぼんやりとその時計を見つめた。
予定していた時間よりも遥かに遅い時刻。

「うそっ」

気が付けばベッドの中には自分ひとり。
急いでベッドから飛び出すと、蓮の姿を探してリビングへと小走りで入った。
しかし蓮の気配はない。
次に行ったバスルームにもその姿はなかった。
最後に入ったキッチン。
テーブルの上に、使われた形跡のあるコーヒーカップがひとつ置いてあった。

(敦賀さん……もしかしてもう出かけちゃったの!?)

冷蔵庫を覗いてみたが、昨日キョーコが見た時と中身は何一つ変わっていなかった。

(ま、またっ……コーヒーだけで……もうっ、起こしてくれればいいのにー!)

朝食も弁当もスルーして出かけて行ってしまった蓮に心の中で恨み言をいい、キョーコは自分も出かける準備をするためふらふらとバスルームへと向かった。
洗面台の鏡に映る自分の着ていたパジャマは胸元のボタンがひとつだけうまくはまっておらず、鏡の中でゆっくりと外れた。
隙間からのぞいた肌に僅かに見えた紅い刻印。

「…………」

それを見た瞬間、キョーコの顔はその刻印に追いつかんばかりに紅く染まっていく。
脳裏に蘇る、深夜の出来事と自分の痴態。
すっかり熱くなった頬を冷ますように、キョーコは勢いよく冷水で顔を洗った。

タオルで水滴を拭いながら、寝室へと早歩きで向かう。
置いてあった自分の携帯を掴み、蓮へと送るメールの文面を考えた。

(もー! 敦賀さんったら……ね、寝てるところをお、お、おそわ……)

言葉にすると妙に恥ずかしく、色々と言いたい事を思いつくものの、なかなか文章にはできない。
何度も内容を打ち直している間に、蓮からメールが着信した。

「あっ」


おはよう。
今日は早出になったから先に出掛けたよ。
キョーコがいて嬉しかった。


メールまで先を越され、なんだか力の抜けたキョーコはがっくりとベッドの上に膝を付いた。
それでもその内容に、嬉しいような、でもどこか恥ずかしいような、なんともいえない複雑な気分になる。
キョーコは改めて自分の携帯に向かい、今度は素早くメールをうった。


ちゃんとご飯食べないといけないんですからね!


軽く口を尖らせながら少し拗ねた気分を織り込むように、強く送信ボタンを押す。

(今夜もう一回来て、明日は絶対朝ご飯とお弁当作るんだからっ!)

今日もまた蓮の帰りは遅いと記憶していたキョーコだったが、昨夜にはどことなくあった遠慮はいつの間にか消えていた。
自分の明日の予定を考え、大丈夫だと確認すると、キョーコは再度の"突然の訪問"を密かに決意した。





停車中の車内の運転席で携帯を見ながら蓮はくすくすと笑う。
緩んでいた顔を直す前に助手席に社が乗り込んできた。

「おはよう。朝からご機嫌だな。キョーコちゃんからのメールか?」
「お、おはようございます」

蓮は慌てて手で軽く口元を覆い、自分の顔を隠したが、時既に遅しだった。
ドアを閉め、シートベルトをしながら朝からにやけ顔で自分を見る社から目を逸らす。

「どんなメールしてるんだか」
「気にしないで下さい……」

そう言いながら蓮は緩んだ顔を引き締め、軽く咳払いをして携帯を仕舞った。

「まぁいいけどさ。それにしても、早く起きたからって別に俺のところまで迎えにこなくてもよかったのに。今日も忙しいんだからできるだけお前には休んでいて欲しいんだけど」
「ちゃんと休んでますから……大丈夫です」
「そう……か?」

蓮の返事を聞いた後、社はちらりと後部座席を見る。
変わったものは何もない座席を確認した後、すぐに視線を戻し、首を捻った。

「なんですか?」
「いや……お前、妙にご機嫌だからさ、もしかしてキョーコちゃん来てたのかと思ったけど違うか……弁当ないもんな」
「…………」

社の鋭い指摘に、自分はどれだけわかりやすい男なのかと蓮は動揺するが、朝から俳優としての技能をフル活用して平静を装う。
細かく突っ込まれないうちに、と、蓮は違う話を切り出した。

「今日は……昨日よりは早く終わりますよね」

車を出発させながら、蓮は社に今日の予定を聞く。
社はいつもの手帳を取り出してびっしりと書き込まれたスケジュールを確かめながら返答をした。

「んー、昨日よりはな。でも、キョーコちゃんを呼べる時間じゃないと思うけど」
「あ、いや、それは、ええと……」

速攻でキョーコの事に結び付けられ、蓮は再び動揺するが、どうせ誤魔化しなど通用しないと思い直し、素直に今日の自分の意向を伝えることにした。

「俺が頑張れば……早めに終われる内容じゃありませんか」
「あぁ……まぁ、そうかもな。でも、そんなに極端には早く終わらないだろうし、時間も不明瞭だよ」
「いいんです、少しでも早く終われば」
「長電話でもするのか? まぁ、いいけどキョーコちゃんに無理させないように」
「それは……勿論です」

遅い時間に無理を強いて自分の部屋に呼びつけるような真似は蓮はしたくなかった。
それでも本音は、忙しくても、どんな時間でも、短い時間だったとしても、毎晩会いたい。
そんな事を思う日々の中での、キョーコのふいの来訪。
嬉しさの余り、胸の奥に隠しておいた我侭がほんの少し、顔を出した。

彼女が自分に費やしてくれる時間は、可能な限り最大限この手に入れておきたい。
昨晩は、もう少し早く仕事が終わるように自分が頑張っていれば手に入れられたかもしれない彼女をいくつも逃している。
いただきます、は無理かもしれないが、おかえりなさい、おやすみなさい、には間に合ったはず。

事前に来ると言ってくれればいくらでも早く帰る努力をしたいと蓮は思っていた。
しかし、キョーコにそんな事を言うと、返って気を使い、来てはくれない気がした。

(おはようの挨拶も、朝ご飯も、弁当も……魅力的だったんだけどね……)

今日の自分の仕事の内容は把握している。
いつの頃からか、自然とキョーコのスケジュールも頭の中に完璧な形でデータとして存在しているようになった。

もう一度だけ、欲しくなった──"突然の来訪"

キョーコの方に無理はなく可能だと判断した蓮は早朝からいろんな策を講じ、キョーコが目覚める前にこっそりと家を出た。

覗いた冷蔵庫から予想できた明日の朝食や弁当の、メニューよりも量が気に掛かったが、それ位の罰は甘んじて受けるべきかな、と思いながら蓮は軽快にアクセルを踏んだ。




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