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小ネタ・ヒール兄妹続き妄想

2010年04月16日 09:16

単なる蓮いじめになった気がしないでもない小ネタを本誌発売前にUP(笑)
こうなると発展しないのでハズレるという前提です!
発展してくれ~。


(一に兄さん、二に兄さん、三、四も兄さん、五も兄さん、かぁ……)

ホテルのベッドの上で膝を抱えて座り、キョーコはセツカの人物設定に頭を巡らせていた。
既に蓮──カインは背を向けて眠っている。
眠っている、と思っているのはキョーコだけで、蓮はまだ眠らないキョーコが気になって悶々としていたのだが、それには気づいていなかった。

(病的までにブラコン、まではわかってるんだけど、どんな性格でいけばいいのかしら?強気?生意気?それとも……)

兄、カイン=ヒールの設定を考える。
無口・短気・神経質(他人には)ヘビースモーカーそして仕事OFF時の動きは緩慢。
殺気を鎧と凶器にした様な──心の存在すら感じられない──危険人物。

(いくら兄とはいえ、あんな危なそうな人にぞっこんな妹……理由は何かしら)

他人には神経質、という事は身内には意外と優しい面があるのかもしれない。

自分にだけは優しいって結構くるわよね……。

兄妹なんだから当然小さい頃から一緒。
ブラコンはきっと子供の頃から蓄積されて育ってきたものよね。

無口で短気で…怖い兄を病的にまで慕う…

もしかしたらセツカ自身は意外と弱いところがあって、子供の頃にいじめられてる時に助けてくれたとか……
そうすると、こんな見た目も兄さんに合わせようとして頑張ってるのかも。
中身はかよわくてはかない、可愛いところが多い女性なのかもしれないわ!
そう、兄さんと同じように他人には強く出ても、二人の時にはきっとメロメロでほわほわな娘なのよ!

(ようし!この線でいこう!)

セツカの方向性を見出したキョーコは満足してベッドに潜り込む。
そんなキョーコの様子を背中で伺っていた蓮は、キョーコが普通に眠ったのを見て、とりあえず安堵して眠りについた。
しかし、どうしても浅い眠りになってしまうのを免れなかった。


「おはようございます、お兄様」

若干睡眠不足気味の蓮を目覚めさせたのは、朝日の中で優しく穏やかに笑うセツカ。
服装は昨日と同じようなものなのに、まるでフリルがついた白いワンピースを着て背中に羽でも生えているかのような清純さだった。
思わず呆然としてしまう蓮をよそに、セツカは今にも蕩けそうな笑顔でにこにこと兄の世話を焼いていた。
そのくせ、一歩部屋の外に出れば、好奇の目でカイン、そしてセツを見てくる人間に、二人だけでいる時とはまるで別人のような鋭い眼差しで睨みをきかす。

(どういう役作りなんだ…それは…)

切り替えがうまくいかないのか、それとも切り替える気がないのか、再びホテルへ戻ってくるとセツカはカインに子猫のようにじゃれついて纏わり付く。
冷たく振りほどけばいいのかもしれないが、蓮の哀しい本能がそれをさえぎった。

「今日はお兄様と一緒に寝たいんです~っ」

子供の様に頬を膨らませ、セツカがいう凶悪な可愛い我侭に根負けして、カイン──蓮は自分がうっかり発言してしまった「腕枕」を実践することになってしまった。

(本当に……拷問になってきた……)

蓮の腕の中ですやすやと残酷なまでに愛らしく眠るセツカ──キョーコを横にして、蓮は身動き一つ出来ず、今日も辛く長い夜を過ごしていた。




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