--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

キスと傷跡

2010年04月08日 01:23

エロいんだかエロくないんだか、よくわからない激しく中途半端なものをしれっとUP。
本当すいません、という気持ちで一杯。
書きたかったのは後半。
エロい蓮が見たいだけなんです…
























ことが始まれば俺のペース。
そう考えて油断していたのがいけなかったのかもしれない。

ふいに触れた彼女の手。
ただの偶然かと思った。
それでも一瞬俺の動きは止まる。

偶然なんかじゃないと言わんばかりに動く彼女の白い指。
少し激しくなる心臓の鼓動。
急になぜこんな事をと、思うが、なぜも何も俺がやらせてきた事じゃないか。
でも彼女の方から積極的に、というのは初めてだ。

思わず固まってしまう自分に気が付き、少し焦る。
これ位で動揺してどうする。
動揺する位なら、さりげなく彼女の手を振り解いてまた俺のペースに持ち込めばいい。
そう思うのに、貪欲な自分がそれを拒む。

何度回数を重ねても、羞恥を捨てきれない彼女。
そんな彼女のその行動に、益々鼓動が早くなる。
ヤバイ、と思うのに、やめさせる事が出来ない。



いつも翻弄されるのは私の方。
どうしても恥ずかしくて、自分からはあまり行動できない。
彼が満足してくれているのならそれでもいいのだけれど
少しずつ積もっていく小さな不安。

そんな私にお構いなしに、少し驚くような体勢。
もう、またこんな格好恥ずかしい、と思ったのは一瞬。
カーテンが開け放たれていて、月の光に照らされた彼のその肢体。
いやらしいと思うよりもあまりに綺麗で
それに誘われるように急にいつもとは違う自分が現れた。



声を上げないだけで精一杯。
必死で彼女を攻め立てても、彼女の手はとまらない。
今日はどうしたの…?そう言って落ち着きのある余裕な自分を演出したい。
そう思うのに───できない。

彼女の手の動きが滑らかになるのは俺のせい。
このままじゃ俺が翻弄される。
でも無理矢理やめさせるのは無粋だ。
もっと彼女を夢中にさせて、自然とやめるように仕向けたい。
しかし、そんな無駄な足掻きがもっと事態を深刻にさせる。
「……っ」
荒くなる息と、思わす漏れる溜息のような声。
マズイ、本当にマズイ。
彼女に触れる俺の唇も、もう動きをとめてしまった。



明らかに様子の変わった彼に、つい行動がエスカレートする。
彼の反応を受けて、どんどん自分が変わって行く。
もっと、もっと感じて欲しい。
いとおしい彼のそれに、自分が酔って行く。
手と指だけじゃ物足りないかもしれない。
そっと顔を寄せて唇を近づける。

彼の全ては私のもの。
こんな時に突然顔を出す、独占欲。
自分でも驚くくらい大胆な自分が、全てを飲み込む勢いでそれに口付ける。



「う……」
とうとう、我慢できなくなって声を上げる。
もうすっかり彼女のペースだ。
こんな事は初めてで、うまく対応できない。
あの彼女がこんな事を、そう思うだけでいつもとは違う快感に身が震える。
彼女の舌が、淫らな音を立てて何かを探すかのようにゆっくりと移動する。
そして半ば強引に教えていた弱点を、今までの逆襲のように攻められる。
滴り落ちる汗。
「キョーコ…」
必死で搾り出した声で彼女の名を呼ぶ。
でも彼女の動きはやはりとまらない。



彼が私を呼ぶ声に、益々駆り立てられる。
もうこのまま最後までいって?
そこまで考えてしまう。
その瞬間を待って、必死で舌を動かす。
既にどこにも触れられていないのに、身体の奥が熱くなる。

もうすぐ。
もうすぐ彼の全てが私の手の中に堕ちる。
その瞬間を想像して、期待で身体がひくりと震える。

彼の激しく荒い息が私の敏感な部分にかかる。
それだけで───熱くなる。



こういう時は、意味もなく数式でも暗唱すればいい──
そんな戯言を思い出し、真面目に実行する。
でもそれはただの時間稼ぎだと気づき
もう本当に彼女から離れようと思うのに
このまま任せてしまえばいい、と堕落した自分がそれを阻む。
しかし普段だって彼女には翻弄されっぱなしなのに
こんな時までそうなったら本当に頭が上がらなくなる。
そんなちっぽけな男のプライドだけが俺を支える。



一瞬、とまった彼の反応。
それで少し我に返った私に突然小さな不安が沸く。

こんな事までして───いやらしい女だと思われて引かれたりしない?

急に怖くなって動きを止めてしまった。



彼女の動きが止まった瞬間に、一気に体勢を変える。
咄嗟に彼女の顔を覗き込めば
少し驚いたように開かれた大きな瞳。
月明かりの中に浮かび上がる、上気した頬に少し開いた濡れた唇。
汗ばんだ額に茶色の髪が少し張り付いていて──
堪らず彼女を上から覆いかぶさるように抱き寄せる。

肩に彼女の唇の熱を感じながら
片手を伸ばし、枕元にあったものを掴み取る。
少し乱暴にその包装を噛み千切ると
自分でも驚くような素早さで器用に身に着ける。
そしてそのまま、何も予告もなしに
彼女の中へと一気に分け入った。

軽い悲鳴のような嬌声が上がる。
構わずに乱暴に彼女を揺り動かす。
やりすぎだ、と思うがとめられない。



急に離れたかと思ったら、そのまま強く抱きしめられた。
小さな不安は消えたけど、いつもとは違う彼の勢いに少し狼狽える。
一瞬目が合った時の彼は、ぞっとするほど妖艶で
思わず惹きこまれてぼうっとしたまま抱きしめられてる間に
なんの前触れもなく突然、彼が入ってきた。
突然の驚きと、隠し切れない喜び。
そして、今までに体験した事のない快楽に自分を奪われる。

声が上がるのを押えられない。
寧ろ、わざと上げているような気がしてくる。
私の声が上がるたびに激しくなる彼の動き。
それを喜んでいる自分に気が付き、羞恥で胸の奥が熱くなる。
自分の意思とは関係なく揺れる身体の動きにさえ快楽の欠片を見い出し
いやらしい、はしたない、と思うのに
もっと彼を求める自分に全て流されていく。
身体の中心がどんどん熱くなり、迫り来る瞬間に期待さえしてしまう。
心臓の鼓動が激しくなり、体中、足の指先まで熱くなる。

そうしてやってきた目も眩むような快感───

そこで記憶が飛んだ。



彼女を壊さんばかりに激しく動き、攻める。
身を捩って、それに耐える彼女に
手加減一つできずに乱暴に押さえつけて動く。
次々と上がる嬌声に煽られるかのように、我を忘れて突き上げる。
額から汗が流れ、彼女の白い胸に一滴落ちた。
それに反応するかのように紅く染まっていく彼女の白い肌。
まるで芸術でも鑑賞するかのようにそれに見惚れながら
ただただ彼女の事だけを考え続けた。

白い足が俺の腰を強く締め付けた後、少し痙攣し、高く上がる。
俺の肩を掴む、彼女の白い手。
強く力が入った瞬間、一際高い声を上げてから、彼女の動きが止まった。
意識を手離して、力なく横たわる彼女のその艶っぽい顔を強く抱き寄せ
限界が来た俺も全てを彼女の中に解き放つ。
持ち主に無断でその身体を自分の思うがままに扱う。
そんな、ほんの少しの背徳感がその快感を増幅させる。

もう動かない彼女の身体を思う存分抱きしめて
息を荒げたまま、慌しく顔中にキスの雨を降らす。
未練がましく彼女の中に居座りながら
左胸の膨らみに、小さく紅い印をひとつ。
ここなら仕事になんの支障もないはず。
いや、支障がある仕事なんてあったら全力で阻止してやる。
そんな事を思いながら、ようやく彼女から離れる。
そしてもう一度、意識の戻らない彼女の身体を強く抱きしめた。

やっと冷静になったところで、その華奢さに改めて気づき
いつか本当に彼女を壊してしまうんじゃないかと不安になる。
いろんな意味で大人になりきれない自分を少し反省して
彼女の身体が冷えないように、と彼女に着せるものを探すためにベッドから出た。



「おはよう」
「………おはようございます」

暖かい朝の陽だまりの中で、彼はいつものように神々しい程の笑顔で私に朝の挨拶をする。
ベッドの中でぼんやりと座ったまま、外の眩しい日差しに目を向けた。

あぁもう朝だ……起きなくちゃね。

そう思いつつも、ぼーっとしている私に彼はくすりと笑うと

「髪が跳ねてるよ」

そう言って、私の髪をつんと引っ張った。

「あ、やだ……」
「シャワー浴びてくる?」

彼から差し出されたタオルを受け取りながら、ようやくベッドから抜け出そうとしたけどなんだかうまく歩けない。
フラフラしながら歩く私を、彼がエスコートするみたいにバスルームまで送ってくれた。
まだぼうっとしている頭で徐に服を脱ぎ、ふと鏡に映る自分の姿に目が留まった。
胸にちいさな紅いキスマークがひとつ。
それを見た瞬間に、昨夜の事を思い出した。

(…………!)

思わず、足の先から顔まで熱くなり、体中真っ赤になる。
いつ眠ってしまったのかさえ覚えていない。
昨夜の事を鮮明に思い出し、思わず頭を抱えてしゃがみ込む。

(もうっ……敦賀さんたら、なんでもないって顔して!)

シャワーを浴びながら、またいろいろと思い出してしまう。
自分ではかなり大胆な行為だと思ったけど、もしかしたら大したことじゃなかったのかな、と考えるとなんだか悔しくなった。

濡れた髪をタオルで軽く乾かしながら、少し考える。
そして、そっと足音を忍ばせて、リビングへ向かった。
彼の姿はない。
今度はそっと寝室へ。
やがてクローゼットの前に、着替え途中の彼の姿を見つけた。
私に背を向けて立つ彼。
着ていたシャツが軽く羽織っただけなのを確認すると、一気に彼の元へと走った。

「!」
そのまま彼のシャツを乱暴に捲ると背中に強く顔をくっつけ、唇を当てる。
そして、思い切り強く吸い付いた。
そっと離して、紅い印を確認する。

ポカンとして私を振り返って見る彼に
「仕返しです」
といって彼直伝の似非紳士風スマイルを浮べて見せる。
そしてそのまま、彼の反応を確かめずに、リビングへと走り去った。

(これ位……いいわよね?)

リビングに入ってすぐの扉の横でそう思って少しほくそ笑む。
でもちょっと不安になった。

し、仕事に差し支えたりとか……しないかしら。
私と違ってモデルの仕事もあるのに、着替える時とか、さ、撮影とかある?半裸の!
いやいや、半裸とかでも背中までは……でもでもわかんないっ!

さすがに今日の彼の仕事の内容までは把握してない私が顔色を変えて呆然と立ち尽くしていると、いつの間にかすぐ横に来ていた彼が吹き出すのを我慢しているような顔で立っていた。
「大丈夫だよ……問題ないから」
そう言ってから、横を向いて肩を震わせて笑う。
その姿を見ながら、自分の詰めの甘さに改めて気づき、私はひとりむくれていた。



「……肩に爪あと、背中にキスマークとは……やるね」

着替えている蓮の背中に、ふと目が留まったカメラマンがそう声を掛ける。
蓮はその言葉に振り向いて意味深に笑って見せると
「目ざといですね……特に問題は…ないですよね?」
そう言って素肌に直接ジャケットを着込む。
「あぁ今日は別に背中は撮らないから」
「ですよね……まぁ写っても俺は構わないんですけどね」
「へぇ……そうなんだ」
蓮の言葉を意外そうに聞くカメラマン。
多少の噂はあっても、今のところ特定の彼女がいるなんて話は「敦賀蓮」には聞いたことがない。
身辺が綺麗なのも売りなのかと思える彼のそんな台詞は、要するにつけた相手は本命って事だよなと思ったカメラマンに、蓮は悪びれる様子もなく撮影位置についた。
何度も一緒に仕事をした事がある気安さから、フラッシュを浴びながら蓮は少し軽口を叩く。

「むしろ、記念に撮影してもらいたいくらいですよ」
「そりゃ……あぁ、ちょっといいかもね。話題になるかもしれないよ」
「え……使うんですか」
「プライベートでついたかそうじゃないかなんて……わからないだろ?」
「それは……そうですね」
「よし、じゃあ背中向けて、そうだね、半分だけ脱いでくれ。少し横向きでもいい、ちょっと振り返って…」




「モー子さん!」
「あら、どうしたの」

TV局のカフェで休憩中だった奏江の元に、キョーコが駆け寄ってきた。

「いまね、ゲストの到着待ちなの!遅れてるんだって。しばらく待機だから来たんだけど、モー子さんに会えるなんて!」

ウキウキと周りに花を飛ばしながらはしゃぐキョーコに奏江は「いいから、大人しく座りなさいよ」といつものように軽く叱る。
ご機嫌で奏江の隣に座るキョーコと軽く今の仕事の話をしながら、奏江はカフェに置かれていた大型の液晶TVを眺めていた。
賑やかなCMが続いた後、芸能ニュースが流れ始める。

『盗難続出!?話題のあのポスター!』
『今日は今話題になっているあるCMのポスターについてですよ!駅とかに貼られているのをご覧になった方も多いかもしれませんが……』

「あら、あれ敦賀さんのポスターじゃないの?」
「え?」

『もう背中だけでも格好いいですーー!』
『ちらっと見える振り向いてる顔もいい!なんか色っぽいですよ!』
『これ、白黒でわかりにくいかもしれませんが、肩に爪でつけた様な傷跡と背中にキスマークっぽいものがあるんですよ!意味深ですね~』
『いや、これこういう風に見えるように加工したものでしょ?』
『そうかもしれませんが、プライベートでついたものかもしれませんよ!』
『いやぁ、イロイロ想像しちゃいます~~!』
『色っぽいですよね~』
『もー女性陣は大騒ぎですねぇ』
『これ私も欲しいー!貰えないのぉ?』
『駄目ですよ、なんとか一枚だけお借りしてきたんですから!』
『で、どっちなの?わざと?それともプライベート?』
『その辺はノーコメントだそうですよ』
『エエー!なんでノーコメントなんですかー!教えてくださいよ!』
『気になるぅ~!』
『その辺は残念ながら伺えませんでした!どうなんでしょうか?皆さんポスター剥がしは犯罪ですよ。どうかやめてくださいね』

広いカフェに少し反響して流れるTVの出演者達の声。
同じようにTVを見ていた人々が、さわさわと何か会話しているのが聞こえた。
周りのそんな様子を少し気にしながら、奏江は番組がCMに入ったところで、ちらっと横に座るキョーコの様子を伺った。
キョーコはTV画面を見たまま、電池の切れたおもちゃの様に動きを止め、唖然としながらも耳朶まで真っ赤になっていた。

(あぁ……プライベートでついたんだ……)

余計な疑問が頭に残らなくてよかったわ。
そう思いながら、真っ赤な顔で固まっているキョーコを眺め、奏江はのんびりと手にしていたグラスに口を付けた。




コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。